LO-D ローディこの名前は、40年位前にできた日立製作所のオーディオのブランド名です、当時は、ナショナル(パナソニック)はテクニクス、東芝はオーレックス、三菱はダイヤトーン、シャープはオプトニカ、などなど ・・
各メーカー共、カラーテレビに次ぐ電化製品として、しのぎあっていたころです、これらのグループとは別にオーディオの専門メーカーの御三家といえば、パイオニア・サンスイ・トリオ・それに加え、ヤマハ・ソニー・デンオン・オンキョー・それに海外のメーカー・などなど、テレビゲームもパソコンも一般的ではない時代、それは、たいへん活気のある業界でした。
先日物置を整理していたら、壊れてそのままになっていたなつかしいテープデッキを発見そこで、デッキの再生に挑戦 !!!!!!
物置で見つけた LO-D D707
電源は入るが、どのボタンを押しても何の反応ありません
とりあえずカバーを外して見ると、中の状態は想像していたよりもきれいだが、駆動用のベルトが伸びきっていて、メカを駆動することができません、
テープデッキが動作しなくなる原因のほとんどがベルトにあるようです
カセット駆動用のメカの裏蓋を開け
ベルトとフライホイールを取り外す
天然ゴムで出来たベルトは、指先でまるめると固まって団子状態に
外したフライホイールの周りには、溶けたベルトの跡が付着
さて、今回の一番の問題は、駆動用のベルトを、どのようにして手に入れるかにありました、
20年以上も前の製品、メーカーに問い合わせてもあるはずもない、万が一あったにしても、普通の保存状態なら使い物にはならなくなっている、
ネットで検索してもなかなか見当たらない、そこで近所のホームセンターで、このオーバンドを見つけ使ってみることに
尚単価は、12本いりで ¥138也
そのうちの2本に上記のゴムベルトを使い、巻き取りリール用のベルトには、内径が120ミリ位のごく普通の角ベルト(アメゴム)を使います。
このベルトでは、モーターからフライホイールの間に使うには少し短いため、ベルトを半分の幅に切ることで、張力を弱くしてメカとモーターの負担を軽減することに
D-707 は、ダブルキャプスタン+3ヘッドとこれまた、なかなかの代物
ついでに、ヘッド周りもクリーニグですっきりと
新しいベルトに交換したメカ部分
ワウ・フラッターもまつたく気にならず、何年間も物置の片隅で眠っていたのがうそのように、以前のなつかしい音を聞かせてくれています。